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CB-1 tire
リヤタイヤ銘柄とメーター誤差について考察
主なタイヤのサイズ
CB-1はドライブスプロケットの部分からメーターに取り出しているため、 リアタイヤのサイズやスプロケットの枚数によって誤差が生じます。 標準装着のDUNLOP G548を基準にします バイアスのリプレース3種と、 ラジアルのリプレース3種、 ついでに150や160サイズも比較します。
銘柄 (D)=Dunlop (B)=Bridgestone | タイプ,サイズ(R=RADIAL) (-=BIAS) | トレッド(mm) | 外径(mm) | 外径の誤差(mm) | |
G548(D) | STD | 140/70-17 | 142 | 632 | 基準 |
TT900GP(D) | RACE | 140/70-17 | 143 | 626 | -6 |
BT-39(B) | SPORT | 140/70-17 | 147 | 632 | 0 |
GT501(D) | TOUR | 140/70-17 | 142 | 627 | -5 |
BT-090(B) | RACE | 140/70R17 | 140 | 627 | -5 |
GPR-70SP(D) | RACE | 140/70R17 | 145 | 626 | -6 |
GPR-80(D) | SPORT | 140/70R17 | 143 | 631 | -1 |
BT-92(B) | TOUR | 140/70R17 | 146 | 632 | 0 |
GT501(D) | TOUR | 150/70-17 | 150 | 632 | 0 |
BT-39(B) | SPORT | 150/70-17 | 150 | 644 | +12 |
BT-92(B) | TOUR | 150/60R17 | 152 | 610 | -22 |
GPR-80(D) | SPORT | 160/60R17 | 163 | 626 | -6 |
BT-92(D) | TOUR | 160/60R17 | 161 | 620 | -12 |
トレッド(最大幅)でいうと、同じ140サイズでも140〜147mmとさまざまです。 載せてませんが、BT-45の150/70-17は149mmだったりするので、 単純にサイズだけでは太さがわからないということです。BT-39は太いです。 (注: ラウンド形状などがありますので、乗り味はまた別の話)
外径について
次に外径です。G548の632mmを基準にすると、 140/70サイズ全般でそれよりは小さい外径となっています。 TT900GPの-6mmがこの中では 最小ですね。
外径が小さい→メーターは実測より多めに表示 加速良 最高速出ない
(注: タイヤが減るとか、重い人が乗ると形状が変わるとか、それも別の話)
サイズ違いについて… 150を履いた場合70扁平と60扁平があるわけですが、 60扁平で外径-22mm, 70扁平で外形+9mmですから、 70扁平の方が色々と誤差は少なそうです。
ちなみに、BT-92の150/60は私のタイヤです→外径の半分=11mmケツ下がり。
160では、60扁平で外径-6〜-12mmですから、メーター誤差は少ないと思います。 但し4.5〜5.0インチ幅のホイールを装着する必要があります。
スピードメーターの誤差
最後に、スピードメーターの誤差を考えてみましょう。 タイヤ外径を632mmとした場合、速度とタコメータとの関係はギヤ比から計算でき、 次のようになります。(あくまで机上の計算値です)
ギアと速度 | Type-1 | Type-2 | US |
3速40km/h | 3570rpm | 3370rpm | 3750rpm |
5速80km/h | 5470rpm | 5160rpm | 5750rpm |
6速180km/h | 11430rpm | 10360rpm | 12010rpm |
(6速13500rpm時速度 217km/h 239km/h 206km/h)
5速80km/h(5466rpm)を基準にして、タイヤ外径との関係は次のようになります。
タイヤ外径,5速5466rpm時の速度 | |
632mm(標準とBT-39) | 80.0km/h (メーターはここで調整されている) |
626mm(TT900GP 140) | 79.2km/h |
610mm(BT-92 150/60) | 77.2km/h |
644mm(BT-39 150/70) | 81.5km/h |
つまり、メーター読み79.5km/hで走っているつもりでBT-39(150/70)を履いていると 81.0km/hと計測されてしまうということです。
制限速度50km/hの道とすると、赤い紙か青い紙かビミョーかもしれません…。 とはいえ外径が±22mmくらい変わっても、80km/hでせいぜい±3km/h(3.8%)程度の誤差です。
40km/hでは±1.5km/hですから車検もほとんど心配ないです。
ちなみにNC30の18インチプロアーム移植を考えても、150/60R18の外径が 643mmなので、実はメーターにはほとんど影響がありません。(注: 乗り味の話は全く別ですよ〜)
で、私(この文章の筆者:buu3さん)のBT-92は結構外径差が大きい(632mm→611mm) わけですが、このメーター誤差をスプロケで吸収しようとした場合、
F歯数/R歯数,5速80km/hの回転数 | |
目標 | 5746rpm |
15/41(標準) | 5944rpm |
15/40 | 5799rpm |
17/45 | 5756rpm |
こんな感じなので、労力からしてそのまま乗る方がリーズナブルです。